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フレイ「ミーネ、サポート頼むぜ。本気で行く」
嵐が更に強くなったのを理解したフレイは普通の炎から黒炎に切り替えて魔武器に纏わせる。
ミーネ「黒炎はアウトじゃない?」
フレイ「混沌属性の魔力を感じるから黒炎でも通じるか分かんねぇんだ、何ら問題は無ぇよ。そうだろ?」
嵐「よく気付いたな。確かにこの黒狼竜には混沌属性の魔力も混ぜてある」
フレイ「下手すりゃこっちが一撃でお陀仏だ。手加減なんかしてる余裕は無ぇぞ」
ブラン「そうみたいだな。俺達も本気じゃないと本当に瞬殺されそうだ」
フレイの言葉を聞いて、今まで一歩下がっていたブランが前に出て双剣を構える。
ブラン「攻撃は最大の防御とも言うしな。守りは捨てるぞ」
ランポ「とは言っても1人で大勢の相手をするのが得意なアニィが相手だし、サポートは任せたよ、ミーネ、遥さん」
ミーネ「まっかせなさーい!」ガチャッ!
遥「んじゃガンガンいくわよ!」ガッチャン!ババババババババババッ!
ミーネがライフルを構えながら後退すると、中遠距離攻撃を得意とし、手数が圧倒的な多い遥が訓練室内を縦横無尽に駆け回り、四方八方から攻撃を仕掛けていく。
勝也「遥さんは手数は多いが攻撃力は高くないからな…彩乃、やるぞ」
彩乃「えぇ、わかったわ」
勝也「ウォオォォォォッ!」
激しい弾幕の中にトンファーを構えた勝也が突っ込み、その背後に彩乃が着いていく。
そして弾幕の中心、標的である嵐に勝也が攻撃を仕掛けると嵐は勝也の攻撃を軽く弾いて殴り飛ばす。
すると飛ばされた勝也の背後から彩乃が短剣を突き出してくる。
しかし嵐は彩乃の手首を強く打って骨折させて短剣を落とさせてから腹を蹴飛ばして勝也同様に吹き飛ばす。
勝也「っ…」
嵐「連携は本当に素晴らしい。だが詰めが甘い」
彩乃「これで…いいの……。フゥ…太もも見てみなさい」
嵐「あ?……なるほど、こりゃ1本取られたな」
彩乃に言われて自分の太ももを見ると、深くはない、かすり傷とも言えるほど小さな切り傷が出来ていた。
彩乃「流石の嵐も攻撃用と防御用の魔力を同時に1箇所に集める事は出来ないみたいね」
嵐「俺が蹴る瞬間に魔武器で切り付けたんだろ?しかし魔武器は初撃で叩き落としたはずだ」
彩乃「あのタイミングで相手が私なら叩き落として吹き飛ばされると思った。だから叩き落とされる瞬間に魔武器をしまってすぐに手元に取り出して切り付けた」
嵐「水属性を付加した止血不可だったか?どんなに筋肉動かしても血が止まんねぇw」
彩乃「そうよ。まぁご存知でしょうけど残留魔力が残ってる間しか効果ないから、あと10分は出血してるんじゃない?(笑)」
嵐「この出血量なら10分でも余裕だな。その頃に全員が立ってるかどうかってのもあるけど」
彩乃「その間に新しい傷が増えないと良いわね」
嵐「上等だよwwwかかってこいやwww」
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