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フレイ「良い一撃だな。前と違って生きるための剣だ」
結愛「ありがとうございます。でももっと本気で来ないと一瞬で終わらせますよ?」グッ
フレイ「言ってくれるじゃん」ググッ
結愛「まぁフレイさんも歳ですし、いつまでも一人二役は難しいでしょうから、そろそろ私に闇帝を譲ってくれて良いですよ?」グググッ
フレイ「半端な覚悟で務まるほどセントの帝は甘くねぇよ」 ググググッ
力比べをするように押しては押され、押されては押してを繰り返す。
フレイ(クッソ、なんて重さだよ…!余裕ぶっこいてるフリしてっけど重すぎだろ!)
結愛「フフッ…私の剣の重さに焦ってます?」
フレイ「んな事ねぇよ?」
結愛「じゃあもっと重くしますね」
結愛がそう言うと結愛から掛かる圧が上がる。
フレイ「!?んだよコレ…!力で掛かってる重さじゃねぇだろ…!」キンッ!
あまりの重さに結愛の刀を弾いて後退するフレイ。
結愛「正解です。これは魔法です」
フレイ「闇属性にこんな魔法あったか!?」
結愛「闇属性じゃありません。特訓してる時に覚えた新しい属性の魔法です。フレイさんや他の皆さんも経験した事のある属性ですよ」
フレイ「特殊属性って事か?そんでもって俺達が経験してる重さと関係してる事となりゃあ…重力属性か」
結愛「そうです」
フレイ「変な呪文みたいなの唱えて何回潰されたか…」
結愛「シン・バ〇ルガ・グラ〇ドン!」ズドォオォォォッ!
フレイ「っ!?」ガクッ
結愛「こういうのですか?」
フレイ「ら、嵐より弱いな…!嵐なら問答無用で地面に叩き付けられるし…!」
(あ、危ねぇ!反応が遅れてたらマジで地面に叩き付けられてた!)
結愛「ムゥ…」
拗ねたような表情を見せた結愛は魔法を解いて刀を構える。
フレイ「ふぅ…こっからが本番って感じか」
結愛「はい。いきますよ」
フレイ(あの重さは結愛の魔武器に重力を掛けてる感じだった。って事は振り下ろす時にだけ重力を付加して、横薙ぎや切り上げの時は付加は無いはず。そして結愛の反射神経なら俺の攻撃を見切るのも簡単…タイミングをズラして重力属性を使われたらキツいな。毎回必ず振り下ろしで重力負荷を掛けてくる確証があればそこを狙うが…)
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