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嵐が去った後、太陽達は一言も発さずにただ呆然としていた。
太陽「………は、ハハハ…どうしよっか…」
クリナ「なんでこんな事に…」
ランポ「アニィが…そんな…」
雅「お葬式みてぇなとこ悪いけど良いか?」
太陽「な、なに?」
雅「あの嵐坊がただ刺激が欲しい、本気の殺し合いをしたい、そんなテメェ勝手な欲を満たす為だけに俺等に剣を向けると思うか?」
太陽「僕もそう思いたいよ…。でも嵐は本気だった…本気で僕達に殺気を向けてた…」
雅「お前がそう思うならそれで良い。けど、あの話の中で嵐坊の言葉だって感じたのは、「お前等が浮かんだ」って所だけだ」
クリナ「確かに話し方などは嵐らしくないでしたけど、あの殺気は本気で私達を殺すつもりで放ったものです」
フウ「どっちにしても……嵐と本気で戦う事に…変わりはない…。それに…明日の予定だったのが…3日後に延びた…。各国の準備について…改めて確認できる……」
太陽「なんでそんなに冷静で居られるの!?お兄ちゃんの言う通り何か事情があるにしても相手は嵐だよ!?」
フウ「私だって信じられない!でも事実がどうであれ時間は止められない!嵐を止めるには動くしかない!それなら今出来る事をするしかない!違う!?」
太陽「っ…ご、ごめん…気が動転して言い過ぎちゃった…」
フウ「私も…ごめん……」
太陽「…そうだね、考えても分からないなら今は出来る事をしよう。フレイ、今すぐタケル達に事情を説明して3日後に予定変更するって連絡を。ランポくんはサチさんに連絡をお願い。僕は他の国の王達に連絡をする」
フレイ、ランポ「了解!」
太陽「クリナさんは家に帰って嵐の私物を片っ端から徹底的に漁ってきて。嵐の事だからしっかり証拠隠滅してて可能性はかなり低いだろうけど、何でこんな事をしたのかの手掛かりが見つかるかもしれないからね。他の皆はギルドとか学園とか、嵐に関係ありそうな所を徹底的に調べて!」
全員「了解!」
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