5223人が本棚に入れています
本棚に追加
それから1時間ほど。
ようやく全ての生徒が嵐に合格を言い渡され、魔武器を精製する事が出来た。
嵐「この程度で1時間も掛かって、先が思いやられるな」
魔武器精製を終え、使い魔召喚についてカヤが説明してる後ろで嵐はそんな事を呟いていた。
そして使い魔召喚について、1から10まで事細かに説明し、「禁忌召喚は絶対にするな」と何度も念押しし、ようやく使い魔召喚をする時間に。
嵐の描いた18個の召喚陣のおかげで、多少の列にはなるものの、嵐達の時のように我先にと並ぶような事は無く、わりとスムーズに召喚と契約が進む。
結愛「私は何が出てくるのかなー」
嵐「教えてやろうか?w」
結愛「知ってるの?」
嵐「何となく予想できるだけw」
結愛「ふーん。言ったら3日は口利かないからね」
嵐「へーいwまぁ、とんでもないのが出てくるはず、とだけ言っておきますよw」
アル「僕はどんな使い魔と契約してもらえるのかな…」
嵐「ほぅ…」
アル「な、なんですか?」
嵐「契約できるのか、じゃなくて、契約してもらえるのか、って言うもんだからな」
アル「?…何か違いがあるんですか?」
嵐「契約できるのかって言うと、契約できる事が前提の話になるが、契約してもらえるのかって言うのは、召喚される使い魔への敬意を表す言い方になる。アルなら、例えどんな使い魔が召喚されても契約してもらえる。自信を持って召喚に挑め」
アル「は、はい!ありがとうございます!」
結愛「そろそろ空いてきたし、私達も並びましょうか」
アル「ぅん!あ、嵐先生!」
嵐「どした?」
アル「使い魔召喚にもコツとかってあるんですか?」
嵐「そうだな……使い魔召喚は、魔武器精製と違って魔力の量や質は関係ない。学園で習う召喚詠唱もあると思うが、それも関係ない。使い魔召喚において最も大事なのは、お互いに成長していける、ライバルとも言える友達を欲する事だ。だから、召喚詠唱は自分の求めるライバル、友達をイメージしてみるといい。すっげぇシンプルに言えば、『我と共に成長する友よ来たれ』、とかな」
アル「一緒に成長していけるライバル、友達をイメージ……分かりました!ありがとうございます!」
結愛「さ、行くわよ」
アル「ぅん!」
最初のコメントを投稿しよう!