~新任教師~

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嵐「普通に考えたらな。けどさ、アイツが世界を救った英雄って事にして地球に帰した事でアイツは調子に乗って人助けかなんかして傷害致死でパクられて年少行き。最終的には人間性を疑われて精神病院。勇者である自分のやる事は絶対的に正しいと思ってるアイツの事だ、何もかもを俺のせいにして復讐心を燃やしてたんだろ。そんなとこだろ?」 ルシファー「大正解。お前が自分を殺してくれてればこんな事にはなってなかったのにって、完璧な逆恨みから始まって、「僕はアイツに大切な物を全て奪われた。だから今度は僕がアイツの大切な物を全て奪うんだ」的な事を思いながら死んだ」 嵐「普通ならそこで天界に行って輪廻の輪に入って記憶とか、全てをリセットして転生する所だが…」 ルシファー「魂だけになった事で魔力が解放されて、お前への復讐心だけを糧に空間を強引に繋げてリスクラに転生してきた。輪廻の輪に入ってねぇから記憶や力もそのまま。まぁ、記憶の方は自分が英雄って事になってる、作られた記憶だけどな」 嵐「んで、それが結愛の無斬と何の関係があるんだ?」 ルシファー「さっき闘技場に呼ばれた時は推測でしか無かったけど、ここに来る前にシリアに確認してきて確証に変わった」 嵐「なんだ?」 ルシファー「天界を通ってない外部からの転生で、しかもかなりの力を持つ勇者擬きの魂を、世界は魔神と同等の敵と認識した。だから、その敵を討つ為に絶対切断の能力を持つ魔武器が精製された。つまり結愛は、転生して世界の敵となった勇者擬きを倒す勇者に選ばれた」 結愛「勇者なんて断固拒否!勇者なんて絶対に嫌だ!こんな能力、大翔さんにでも譲ってやるわよ!太陽のおじさんの息子さんでめちゃくちゃ強いし、勇者にはピッタリでしょ!」 嵐「俺も反対だな。アイツの件は俺の不始末みたいなもんだし、その尻拭いを結愛にさせたくねぇ。俺が決着(ケリ)着ける」 クリナ「私も反対。ルシファーさん、そちらでどうにか出来ないんですか?いまさらあの人の事で嵐に手を汚させたくないですし、何より結愛には関係の無い事ですし」
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