~新任教師~

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ルシファー「お前ら、自分でやるって言うのは良いけど、隣で人の話を聞けと言いたげにムスッとしてる人を忘れてねぇか?」 クリナ「(ムッスゥ)」 嵐「だ、だって仕方ねぇじゃん!?俺の不始末を結愛には押し付けらんねぇだろ!?」 クリナ「百歩譲ってそれは理解できる。でも、せっかく平和な日々を送ってたのに…。それをあんな人のせいで奪われるなんて…」 嵐「結愛といい勝負するかもくらいの奴だぜ!?俺なら瞬殺できるから大丈夫だって!」 クリナ「それが問題なの!自分で片付けるって言った時の嵐、昔みたいに1人で全部を抱え込もうとする時の目だった!娘の結愛に押し付けたり、何かを背負わせたりさせられないのは分かるけど、妻である前に、一緒に戦った仲間である私にも多少の責任はある!嵐がまた剣を持って戦うなら私も一緒に戦う!嵐1人に全てを背負わせたりない!嵐1人に全てを抱えさせたりしない!」 嵐「確かに一緒に戦った仲間だが、勇者擬きの事は俺の不始末で俺の問題だ」 クリナ「だったら夫が1人で背負ったり抱えたりするなら妻として一緒に支える!何でもかんでも「俺個人の問題だ」って言って1人で無理しようとしないでよ!」 結愛「ちょ、ちょっと2人とも…」 「「「「相変わらずだな(相変わらずだね(…))、お前ら(2人)は(……)」」」」」 嵐とクリナがちょっとした口喧嘩を始め、結愛が止めに入ろうとした所に、数人のそんな声がして嵐とクリナ、結愛にルシファーはその声の方に振り向く。 結愛「ら、ランポ叔父さん!それに…4大貴族の当主が3人も!?」 振り向いた先に居た人物を見て、結愛は思わずそう叫んだ。 そこには嵐の義弟であり、結愛の叔父になるランポ。 炎のフィアス家当主であり炎帝のフレイ=フィアス。 土のソイル家当主であり土帝のブラン=ソイル。 王妃兼風のウィン家当主であり風帝のフウ=ウィン=セント。 その4人の姿があった。 嵐「なんだよ、もう来たのかよ。早過ぎんだろ」 クリナ「な、何で皆さんが!」 ランポ「アニィから聞いてない?」 ブラン「午後からある戦闘学の授業で、特別講師として来てほしいって頼まれたんだ」 フレイ「後でアリナも来るぜ?」 フウ「太陽もね…」
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