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結愛「そ、そうだ!よし、魔闘祭でその勇者擬きとやらを迎え撃とう!魔闘祭で接触するなら不可抗力だし、そのまま私が相手しても問題ないよね!ね、お父さん、お母さん!」
嵐「ランポ、てめぇ…」
クリナ「久々にお義兄ちゃんの地獄の特訓フルコースを味わいたいようですね…」
ランポ「い、いやいや!僕はただ、そうなったら危ないよねって言いたかったの!可愛い姪にそんな事を勧めるわけないじゃん!それにアニィとクリナの子だよ!?何かあったら勇者擬き何かどうでも良いくらいに世界滅亡の危機になるのに怪我しそうな事をさせるわけないじゃん!」
フレイ「なぁ嵐、1つ疑問に思ったこと聞いていいか?」
嵐「なんだよ。いま忙しいから手短にな」
フレイ「勇者擬きってさ、アイツが世界を救ったって事にして元の世界に帰したんだよな?それが戻って来たって事は、お前が英雄扱いされてて逆上したりしねぇかな?ほら、アイツって自分が勇者だって信じて疑わない奴だったし」
嵐「……あれ、お前ってそんなに頭の回転良かった?」
ブラン「さては偽物か!?」
フウ「本物を…どこにやった……!言え……言えって…言ってるだろ……!さぁ……吐け…!吐くんだ……!」グワングワン
フレイ「ちょ、まっ、マジ、吐くから!本当に吐くぞ!?」
フウ「汚い…」
ブラン「これから昼だってのに」
フレイ「お前らがフザケ始めたんだろ!?ウッ…」
嵐「ちょ、マジ汚ねぇから吐くならどっか別の所で吐けwww」ドカッ
頭を揺らされた直後に大声を出した事で気持ち悪くなり、口元を手で抑えたフレイを何の躊躇もなく蹴飛ばして屋上から落とす嵐。
フレイ「バッキャローーーーー………(ドスッ)」
キャーッ!
嵐に馬鹿野郎と叫びながら、どんどん声が遠くなり、地面に衝突した音が聞こえ、それと同時に下から悲鳴が聞こえてきた。
結愛「ちょっとお父さん!?何してんの!?」
嵐「いや、ここでこれから飯食うのにゲロ吐かれても嫌だろ?」
結愛「だからって落とす必要ある!?バカなの!?」
フレイを落とした事を結愛が怒っていると、屋上の扉の方からドタドタと音がして、バァンッ!と扉が開く。
バァンッ!バァンッ!ンギャッ!?
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