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シリア『実は僕の知り合いの神の部下的な神が管理する世界から、とんでもないのがリスクラに行ったんだ!その世界に居る転生者が倒しに来てくれるみたいなんだけど、世界が違うと勝手が違うし、君達にも手伝ってほしいんだ!』
嵐「とんでもないのってどんな奴よ」
太陽「あれですか?裸エプロン先輩みたいな能力を持ったチーターですか?」
嵐「いや、そこはアクセロリータだろ」
太陽「どっちもチートじゃん!」
シリア『そんな生易しい奴じゃないよ!君達にわかりやすく言えば王道勇者!しかも女の子限定の王道勇者で、男には残虐非道な最低最悪な性格の奴だよ!能力は魔法無効と絶対攻撃!魔法はいっさい効かないし、相手の攻撃は絶対に食らうんだよ!』
嵐「ふーん」
太陽「大した能力じゃないですね」
シリア『……へ?』
嵐「その王道勇者に魔法が効かないだけで、魔法そのものは発動できるんだろ?」
太陽「相手の攻撃が絶対に当たるなら、相手に攻撃する隙を与えない程にこっちが攻め込めば良いだけです。攻撃は最大の防御ですよ」
嵐「んで?その王道勇者を倒す為に来る転生者ってのはどこに居るんだ?つーかソイツの能力は?」
シリア『あ、えっと…能力は魔眼持ちで、場所は………君達の真後ろ?』
嵐、太陽「は!?」バッ
シリアに言われて2人が勢いよく振り向くと、そこには自分達が片付けた書類の山しか存在しない。
太陽「いや、誰も居ませんけど!?」
嵐「……いや、居る。限りなく存在感を消してるが、確かに居る」
嵐が気配に集中してみると、確かにそこには人が1人居た。
そして嵐に気付かれたその人物は、気配を消すのを止めて姿を現す。
奏「よっ♪俺は奏=小鳥遊だ♪…いや、君達には小鳥遊 奏って自己紹介した方が良いか?」
嵐「どっちでもいいさ。俺は嵐=巽」
太陽「た、太陽=神谷です」
奏「嵐さんと太陽さんね。よろしく♪」
嵐「見たところ年は近そうだし、呼び捨てで良いぞ」
太陽「僕も呼び捨てで大丈夫です」
奏「そうか?じゃあ2人も呼び捨てのタメ口で良いぜ♪」
嵐「分かった」
太陽「分かった。よろしくね、奏」
嵐「おーい、シリアー」
シリア『はーい』
嵐「俺達はこれからどうすりゃ良いんだ?さっき言ってたとんでもない奴をぶっ殺せば良いのか?王道勇者(屑)が相手なら、嵐さんは元気100倍で張り切っちゃうぜ?www」
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