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遊戯施設の事務所で仕事する二人。
駅から少し離れた場所にある、コンクリート打ちっぱなしの2階建てのゲームセンターだ。
わたしはカタログを見ていた。
お客様の景品を選ぶためだ。
隣の席では石切さんがファイルでデータ処理と確認をしていた。
「なにかいいものはありそうですか?」
こちらを見ずに話し掛ける。
「…うーん。そうですね」
彼から先日、LINEでお食事の誘いを半ば強引に取り付けられたばかりだ。
わたしは動揺が隠せない。
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