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僕は青い木にもたれかかり座った。
そして辺りを見渡す。
この世界はこんなにも青と白で溢れている。
長く生きた訳じゃないから分からないけど、いつもそうだったっけ?
僕は頭に巻いてある包帯が煩わしくなって外した。
その包帯も真っ白で、どうやらこの美しい世界の一部らしい。
白い建物を見ると母が白衣の男性の隣でこちらを見て手を振っていた。
嬉しくなって僕も手を振り返した。
するとどうしてだろう。
母は再び一筋の青い涙を流した。
fin.
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