59人が本棚に入れています
本棚に追加
『嫌だっ! 離してっ! 離してっ!』
腕を振り回して 逃げようとすると
「ウルセェ クソガキッ! 黙って ついて来いッ!」
と言われ、頬を平手打ちされた。
打たれた頬が痛くて、掴まれている腕が痛くて、
『嫌だぁ……』
座り込んで 動かないでいると、オジサンは 私を引きずって 暗い道の奥へ行こうとした。
わたしの片手はウサギをしっかりと抱いていたのに いつの間にか ウサギは いなくなっていた。
私は、汚くて 臭い 所に 連れてこられて
小さな牢屋の中に入れられた。
隣の小さな牢屋には、私と同じくらいの子供が泣いていた。
この部屋には、私と、隣の男の子の他に 沢山の子供がいた。
大人は、オジサンだけだった。
沢山の子供達は、みんな 小さな牢屋に入れられて
殆どの子供が 首輪をつけられていた。
オジサンが、私を 小さな牢屋から出して、
クローディアス様が前に猫の解剖で使っていた
解剖台みたいなのの上に乗せられた。
手足を縛りつけられた。
このオジサンは、私を 解剖する気だ。
猫じゃなくて 私を。
それなのに オジサンは、私の上に覆い被さった。
クローディアス様とは、違う解剖の仕方をするんだろうか?
そして、オジサンの股の間が 物凄く盛り上がっていて、
どうして、ズボンの中に 棒を入れているんだろう?
どうして、息が荒いんだろう?
どうして、顔を赤くして、ニヤニヤ笑っているんだろう?
クローディアス様は、解剖の時、物凄く真剣だったのに。
猫の解剖は、物凄く 気持ち悪かったけど、クローディアス様は、物凄く真剣で、
わたしに 丁寧に説明していた。
内容は、難しくて私にもわからなかったけど、
凄いな とは、思った。
いつも、残酷な事をするけど、
毎回 それを観察して、
ノートにまとめていたり、
絵を描いたりして
真剣だった。
このオジサンが 気持ち悪く思えた。
最初のコメントを投稿しよう!