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オジサンは、私の体を 舐めるかの様に見ていた。
すると、オジサンは、私の服を 脱がしていった。
ひとつひとつ ボタンを外して
わたしは、あの猫のように 解剖されてしまうのが、怖くて嫌でした。
身体をジタバタさせて、大きな声で 叫んで 助けを求めていましたが、
誰も、来てくれないし、オジサンは、もっと 機嫌が良くなるだけでした。
すると、何処からか、あのウサギが オジサンの頭の上に落ちてきました。
オジサンは、驚いて、
私の上から退いて ウサギを見ています。
すると、急に オジサンが倒れて
『グサッ グチャ グチャ グチャ ブシャー』
と、いった音と、
オジサンの悲鳴が、
子供達の悲鳴が聞こえてきました。
わたしは、何が何だかわからなくて、
ただただ 目を瞑っていました。
すると、冷たい 手が 私の頬に触れました。
クローディアス様です!
「クローディアス様ッ!」
クローディアス様は、私の脚の鎖を解いて、
私の上に跨って 手の鎖を解いてくれました。
わたしは、起き上がろうとしましたが、
クローディアス様が 凄い力で抑えて、解剖台の上に 私を押さえ付けています。
私は、起き上がるのを諦めて、
「クローディアス様? どうしたんですか?」
「心配した。沢山 捜し回った。ウサギが落ちてた。君が、ウサギをあげると物凄く喜んでいたし、捨てるとは、思わなかったから この周辺を探して、君の声が聞こえた。君を見つけた時には、あんな事になってたし、君の初めては、僕のモノだし、赦せなかった。」
「わたしの初めて? クローディアス様は、わたしのことを解剖したいの?」
「えっ……?……解剖…?」
「はい。わたし、あのオジサンに解剖されそうになってたの…」
「いや…アレは……解剖じゃなくて……あ~ うん。解剖だよ。危なかったね。あと、僕の言った初めては、ハジメテの事だし、意味が違うから、気にしなくて良いよ。」
「やっぱり、解剖だったんですね! あっ! クローディアス様 あのウサギさんは…?」
「あっ……ごめん。ウサギ…壊しちゃった。でも、新しいのエフィーリアの為に買うから!」
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