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次に私が目を覚ましたのは、私の部屋のベットの上だった。
重くてだるくて 倦怠感が私の体を襲った。
両親は私が目を覚ましたのを見ると 飛び跳ねるようにして喜んだ。
あぁ、愛されているなぁ……と思った。
私は、そのまま 3日程 寝込み、1週間後には すっかり 体は元気になっていた。
私は、あの少年の事は 忘れようと思った。
どう考えても、彼は 私よりも 上の地位の家の子だろうと思ったからだ。
だが、彼から 私の前に現れた。
「君は、僕の事 覚えている?」
「さぁ……? 覚えておりませんわ。お初にお目に掛かりますわ。」
「へぇ……」
それが、私の命取りになるとは思わずに。
後で、両親から聞いた話だが、噴水の中で倒れている私を見つけて
医務室まで私を運んでくれたらしい。
あいつが、私を噴水の中に落とした犯人の癖にだ。
両親にとって彼は 私を助けたヒーローになっている。
そして、その後日、少年、ダークリード公爵家から 婚約の話が来た。
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