タマシイ狂奏曲

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閻魔大王って本当にいるの? いつだったか近所のガキが言ってたセリフが、俺の脳裏にまざまざと蘇る。 今の俺なら胸を張って言えるだろう。 知りたきゃ自分で会いに来い! トラックに跳ね飛ばされて植物状態になってから、この髭モジャの厳ついオッサンの前に連れてこられるまで どれだけの時間が経過していたのか、俺には検討もつかない。 だいたい記憶も何もあるわけじゃなし、思いだそうと足掻くだけ無駄なんだ。 だいたいこのオッサンも恐妻家な癖に、牝の青鬼に手出したのが奥さんにバレた上に、自宅謹慎中にボカロのアオイちゃんで抜いてたのまでバレたとか阿呆すぎる。 子供の夢とか打ち砕けばいい。このリア充が。 あ、リアルじゃねえから非リア充か? イヤイヤそれじゃ意味真逆じゃねぇか! だいたい天界のセキュリティーが甘すぎる。 ヘコムだとかまでついている割に、たまたま幽体離脱した魂が1つ忍び込んだのも感知出来ないセキュリティーなんて無用だろうが。 痴れ言はさておき。 俺はこんな威厳もへったくれもないオヤジに裁かれるのか。 なんて単純に考えてたのは思い違いだったらしい。 俺は今日、今この時 何故か可笑しな条件付きで、天国行きか地獄行きかを決定される とあるミッションをこなさなきゃならない羽目になっていた。
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