未来

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…… …… … 『痛…く…ない』 音の質からして、私の頭に棚とガラスが直撃していると一瞬で想像したが、思いきり閉じた目の方の痛みを感じている事に気づき、体は何の痛みを感じていなかった。 …… もしかして私は死んでしまったから痛みを感じなかったのかもと思い、冷静にまぶたを開こうとしたが、まぶたの先に光を感じた瞬間、思いきり目を閉じていた痛みを感じていた事を思い出して、死んではいないのかもと、そこも冷静に考えることができた。 …… そして、そのままゆっくりと、まぶたを押し上げた。
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