未来

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「…な」 「……はな」 「花菜!」 ! 「はっ!」 激しい揺れを感じ、驚いて飛び上がる勢いで起き上がった。 「花菜!」 「え…あ!」 状況を確認する間もなく、起き上がった体が暖かく包まれる。 「…イチ」 私を呼ぶ声と抱き締める暖かさ、イチの心臓の音、匂いから、顔を確認しなくてもイチだとわかる。 イチの隣に横になった私は、いつの間にか眠ってしまったようで、その間にイチは意識を戻したみたいだ。 イチは急に起き上がった私を抱き締め、「ありがとう」と言い続けていた。 そして、イチは今起こっている事と、これからの事を話し出した。
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