カウントダウンで会いたくて

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『結花、ここんとこずっと亀男の話ばっかだったじゃん。バイト辞めちゃったって、めちゃくちゃ落ち込んでたじゃん。どう考えても「好き」って事でじゃん? You、認めちゃいなよ』  違う、とか、そんな事ない、とか、頭では思っているのに、指がそれを書きこむ事が出来ずにいた。 『なんで、恋愛に関してはお得意のポジティブが出ないんかな。のんびりしていると、あっという間に教育実習終わっちゃうよ。連絡先、ちゃんとGETしなよ』  伶奈の言うとおり、実習が終わってしまったら、また亀ちゃんとは会えなくなってしまうんだ。そう思うと、胸が苦しくなった。  あれ? やっぱり私、亀ちゃんのこと……?  また補習の時間、二人きりになれたら、自分の気持ちにちゃんと向き合えるかも。そう思っていたのに……。 「大智センセー、よろしくお願いしまーす!」  なぜか真美・那美・くるみのギャル三人衆まで、翌日の補習の教室に現れた。 「え? なんで? みんなも赤点だったっけ?」 「えー、アタシ達だって、数学苦手だもーん」 「結花だけ、大智センセー独占しようったって、ダメなんだからね」  亀ちゃんと二人きりにはなれなかったけれど、自分の気持ちには気付くことができた。 「センセー、ココ分かんなぁい」 「すごーい、センセー教え方上手ぅ」  ギャルズが亀ちゃんに近づくのがイヤだった。これは、明らかに嫉妬だ。     
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