エピローグ

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 多分同業者なんだろうけど、なんでこの部屋に……と思った時。  ふと、あの男の言葉を思い出した。  そう言えば――『最近うんたらかんたら~幽霊が~』と言っていた。  つまり――みんな私と同じ考えなんだろう。  だけどあの男が言っていたお札の効力で入って来られないと言う無様さ!  私はお前達とは違うんだ!  …………あれ、ちょっと待て。  あの男……同業者なのに、なんでお札触れたの? 幽霊なのに。  ……まさか……このお札……あの男が来る前から貼ってあったと言うことで。  この部屋に同業者が集まるのは、この部屋が『幽霊ホイホイ』みたいなモノがあると言うことで。  それはつまり……これは『罠』……? 「………………」  そう考えると汗がダラダラと流れ出る……ような気がしたが。  まあ、対抗策として瀬戸内海の塩があるから、いざとなればそれを投げつければ解決するだろう。  うん、流石私だ!  ………………。  ………………………………。 「――さて、押し入れに籠城する準備だけでも整えておこうかな」  やっぱり無理! 怖い!  どうか祓い屋がやって来ませんように――ッ!
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