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スケベ大魔王
私、女子中学生のウメ子は悩んでいた。
「おはよースケベ大魔王!」
「今日はいい天気だね、スケベ大魔王!」
「あ、宿題忘れた!ちょっとノート写させて、スケベ大魔王!」
…何故か私はスケベ大魔王という、あだ名で呼ばれていた。原因はわからない。だが、クラスメイトからはスケベ大魔王と呼ばれている。
更には…。
「よーし、出席を取るぞ!相沢、太田、加藤、川崎、小林、スケベ大魔王、鈴木…」
担任の教師からも容赦無く、あだ名で呼ばれていた。幾ら何でも酷過ぎるのでは無いだろうか?
本来であればイジメ問題として、PTAが大騒ぎする案件である。それが生徒だけならいざ知らず、教師までもがスケベ大魔王呼ばわりだ。余りにも酷い。
いつからスケベ大魔王呼ばわりされる様になったかと言うと、中学二年生の夏休み明けの事である。
同じクラスの仲のいい女の子から、一ヶ月ぶりの挨拶としてスケベ大魔王呼ばわり。
最初は悪質な冗談かと思ったが、担任までもがスケベ大魔王呼ばわりするのだから、これは異常だと改めて気付かされた。
原因は何なのか?
まず、考えられるのがイジメだ。誰かが私を陥れるために、悪質な嫌がらせを展開している可能性。
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