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石だらけの、つまらない道。
コンビニも、バーもない。
夜なのか昼なのか、分からない。
それでも俺は、君との約束を守りたくて、進んだ。
俺ももうじき、命が尽きる。
外の人よりも永く生きられないのは、生まれた時から決まっていた。
それでも、自分は人だと思いたくて、同じく短命で尽きた彼女も変わらぬ人だと信じたくて。
俺はそそり立つ大きな壁へと挑むように進んだ。
この壁を越えれば戻れない。
戻れなくても、行き先だけで十分だった。
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