裏切りという名のペルシャ猫

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「あ……んッ・は……」 「三郎が誕生日プレゼントだ」 「ヒッ」  一度、強く尻に腰が叩き付けられる。 「ちょ……やめッ、ッア!」  ゆっくりと抜いては、強く奥まで貫かれる。自分の喘ぎ声なんて、聞き慣れなくて恥ずかしい事この上ない。それでも焦らす動きに、また生理的な涙が滲む。 「んッ・ユダ、やだ、イっく、イかせてっ」 「ミハイルだよ。幾つか教えてくれたら、イかせてあげる」 「ミハ・イル……んぁッ、三十・六っ」 「そう。いい子だね、三郎。可愛いよ」  俺のカチカチに育った息子にミハイルの白く長い指がかかって、ひねりも加えて扱き上げられる。 「あっあ・駄目・イく……あ・んぁぁああんっ!!」  涙と汗でグシャグシャの俺の顔を、ミハイルはミルクを飲む仔猫みたいにぺろぺろ舐める。立て続けにイかされた俺は、疲れ切って大きく肩で息をしてた。 「はぁ……」 「もう一回いい? 三郎」 「馬鹿っ……絶倫かよ」 「うん。僕、絶倫なんだ」  語尾にハートマークを散らして、裏切り者のペルシャ猫は、機嫌よく微笑んだ。めくるめく夜と『初恋』は、まだ始まったばかりなのだった。 End.
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