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ガラガラと大きな音を立ててドアが開くと、次々とスーツ姿の男たちが入って来る。
その数、六人。
いったい何事が起きたのかと、みんな事の成り行きを静観した。
「え~~~皆さん。スマートフォンを机の上に出してください」
中央に立った男が発言する。
「え?」
クラスの中がざわめいた。
「私は警視庁公安部サイバーテロ課の戸田と言います」
男はポケットから警察手帳を取り出して、生徒の方に向ける。
「サイバーテロ?」
田川竜が口を開いた。
「昨夜皆さんのスマートフォンに、生贄投票が現れたという情報を受けまして、我々はここに来ております」
「何で警察が?」
「とにかく全員、スマートフォンを机の上に出してください」
言葉遣いは丁寧だけど、威圧的な態度に圧されて全員がそれに従った。
「おい」
戸田が他の捜査員に声をかけると、他の五人がそれぞれの列ごとに向かう。
「これに名前を書いてください」
一番前の席の栗原まどかは、捜査員にペンと名前を書き込めるシールを渡された。
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