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美沙希は周囲のクラスメイト達を見回す。
生贄の発表は、明日の正午。
懇願場がなければ、明日の正午に何の前触れもなく、この中の一人が突然干からびて死んでしまうのだ。
その情景を想像して、美沙希は身震いをした。
さらに……問題はそれだけではない。
美沙希は生贄候補者投票リストに名前がないから、投票で選ばれることはないけど、スマートフォンが手元に返って来なければ、来週の投票が出来ないので、自薦立候補になってしまうのだ。
もし……。もし、誰も投票しなかったら、ここにいる全員が一斉に死んでしまうのだろうか?
昨夜のみんなの推理が正しければ、呪いの対象の女子生徒が一人死ねば、他のみんなは助かることになる。
つまりイヤな言い方をすれば、その子が死んでくれるまで生き残っていれば助かるのだ。
そう考えれば、何が何でも来週の投票締め切り日までに、スマートフォンを返してもらわないと……。
美沙希はそう思った。
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