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「う、嘘よ……。何で……。何でこんなものが……?」
美奈都は25年ぶりに見た生贄投票の画面に、一瞬で思考回路がパニックを引き起こしてしまった。
「さっき突然、生贄投票って画面になって、次へを押したらこの画面になったの。ねぇママ、これってママが昔経験した生贄投票だよね?」
美沙希にそう言われた美奈都がキッと睨む。
「ママ……」
美沙希は初めて見る母の恐ろしい形相に、思わず言葉をのんだ。
「こんなのウソよ。何でこんなのが来るのよ?」
美奈都はボソボソと呟く。
「そんなこと私にも分からないよ」
それに対して美沙希は、少し大きな声で答えた。
「どうしよう……」
呆然としている母の姿を見て、美沙希は改めて恐怖を覚える。
もしかしたらママと同じように、私も同級生たちと殺し合わなければならないんだろうか……?
美沙希の背筋に冷たいモノが流れた。
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