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美奈都たちが帰ると、涼花は片づけもそこそこに、さっさと入浴を済ませて、寝室へと向かう。
ベッドではすでに酔いの回った夫が高いびきで眠っていた。
「おい、起きろ」
「ん、んんん?」
「起きろってば」
涼花は俊明の身体を揺すって起こしにかかる。
「どうした? 何なんだよ?」
俊明は寝入りばなを起こされて、不機嫌な顔をした。
「なぁ、エッチしよ」
「ん? 何言ってんのオマエ?」
俊明は呆れたようにため息を吐く。
「何って、夫婦の大事な営みをしようって誘ってやってるんじゃないか」
「あのなぁ、見て分かるだろ? 俺は酔っぱらってて、そんな元気はないよ」
「アタシは酔っぱらってて、気持ちが高揚してんの」
「ていうか、もう40を過ぎてるっていうのに、何でそんなに元気なんだよ」
「アタシから元気を取ったら、何も残らないでしょ! いいからさっさと脱ぎなよ」
「いや、マジで無理だってば」
「うるさい!」
涼花は拒む夫のパジャマを、ほとんど強姦のようにむしり取ると、自分も服を脱いで襲いかかった。
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