第2章 生贄候補となった者達

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自分が上になって、ほとんどレイプのようなセックスを満喫した涼花が、大満足でパジャマを着たとき、ノックもなしでドアが開いて、次男の陸斗が入って来る。 「なっ、ちょっと、陸斗!」 危うく夫婦の営みを、息子に見られるところだったと慌てた。 「な、何だよ。急に入ってくるんじゃないよ」 「母ちゃん大変だ!」 「大変? 大変って何が?」 「これだよ、これ」 「これ?」 眉を曲げる涼花に、陸斗が自分のスマートフォンを見せる。 「こ、これ……」 「どうした?」 俊明も息子のスマートフォンを覗き込んだ。 そこには二度と見たくないあの画面が……。 「これ、何で?」 涼花が叫んだ。 「マジかよ? ウソだろ……」 俊明も唖然とした。 一気に25年前の記憶が甦る。 「何でこんなものが来たのよ?」 「知らねぇよ」 母に問い詰められて、陸斗は首を振った。 こっちがそれを聞きたくてここに来たのだ。 「しかし……何で今更……」 首を捻る夫の顔を見ていた涼花は、もう一度スマートフォンを見ると、次へのボタンをタップした。
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