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25年前と変わらないあの画面。
ルールの内容も同じだ。
ただ違うのは、文字が赤いこと。25年前は白い文字だった。
投票される陸斗のクラスメイトの名前と、その前についている四角いチェックボックス。
「また始まるのかよ」
俊明が震える声で呟く。
「ああ、どうやら神様は、まだアタシたちを許してくれてなかったみたいだな」
涼花が悔しさに顔を歪ませた。
「くっそー」
「それならそれで、何でアタシらじゃないんだよ。何で陸斗に……」
「なぁ母ちゃん。これって何人かは生き残れるんだよね?」
「あ、ああ、うん。今は10月だから、4月までに10人……。いや、今の方が生徒数が少ないから、計算しないと何人かは分からないな」
「ちょっとスマホを貸してくれ」
俊明が涼花からスマートフォンを受け取る。
「どうした?」
「ちょっと気になって」
「何が?」
「やっぱり」
「だから、何がやっぱりなんだ?」
「美沙希ちゃんの名前がない」
俊明は涼花にスマートフォンの画面を見せた。
「本当だ」
高崎茉子の次が美沙希のはずなのに、遠野芽依になっている。
「これって絶対、今治家に何かあるんじゃないかな?」
俊明に見つめられて、涼花はツバを飲んだ。
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