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「美樹って変なところで大胆だよね」  教室で机を並べて、お昼ご飯を食べていた内田かおりは、ため息を吐いた。 「えっ……なんでなんで?」  美樹は本当に何故そんな事を言われるのか判らずに、かおりの顔を覗き込んだ。 「だって普通、入学式で名前も知らない人に告白する?」 「名前は聞いたよ。藤原 圭くん」 「なんでいきなり告白なの?もっと仲良くなってからが普通でしょ」  かおりが呆れ顔でそう言った。 「わかってるんだけど……一目惚れっていうか……運命っていうか……」  美樹は神妙な顔で考え込み、かおりはまたため息を吐いた。 「で、その運命の圭くんは?お昼休みなのに席に居ないじゃない」 「確かに!私ちょっと探してくる!」 「もぉう…」
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