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 美樹は圭が行きそうな場所を探して周り、屋上でやっとその姿を見つけた。 「圭くん!」  美樹がそう叫ぶと、圭はこちらを振り向いた。 「お昼なんでこんなところで食べてるの?」 「悪いか?」 「悪くはないけど……」  入学式から一週間経って判った事は、圭はまさに一匹狼で、口数も少なく笑顔を見せることもなかった。 「圭くんともっと仲良くなりたいの」  そういうと圭は美樹の顔をまじまじと見つめた。 「仲良く……ねぇ……」 「だって入学式の日にビビビッときたの。これって運命だよ!」 「お前……そんな恥ずかしい事よく言えるな」 「素直だけが取り柄ですから!」  ポンと、美樹は自信の胸元を軽く叩いた。 「なぁ、お前さ、本気で運命なんて信じてるのか?」 「もっちろん」  美樹がニッコリ笑って即答するのに対し、圭はため息を吐いた。
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