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信之はこの出来事をきっかけに、返事がなぜ届いたのかを調べるようになった。そして小学校三年の夏に青いポストの存在にたどりついた。これは、夏、夕方、大雨という条件下でタバコ屋の隣にあるポストに手紙を出しに行くと出現するらしい。その青いポストに手紙を入れると、書いた内容の未来について書かれて戻ってくるのだ。宛先を誰にしても、宛先にした人が差出人になって返ってきた。筆跡はもちろん自分。
他のポストでも試そうとしたが、家から遠い場所にあり雨のタイミングがつかめず失敗に終わった。
信之は毎年夏になると青いポストの実験をして、六年生でほぼ完璧に使い方をマスターした。
信之が四年間で得た青いポストのルールは
・返信の手紙は自分以外には見えない
・手紙になっていないと返信は無い
(一度質問ばかり書いた内容を出したら、そのまま変化なく戻ってきてしまった)
・嘘をつくと返信がない
・その年の夏に手紙が返ってくるのは3回まで
・人の気持ちはわからない
(気になる女子の好きな人を知りたかったが、それに関して何も書かれていなかった)
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