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◆あとがき◆
スピンオフを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
最後の選択については、賛否両論あるかもしれません。
のちに、ライハムの話中でも、この件について獅子ヶ谷は自分の選択が正しかったかどうか、わからないと吐露しています。
けれど要にとって章タイトルのように「さいしょでさいご」にするためにも、気持ちの整理をつけるためにも、必要なことだったのではないかと思っています。
二人は血縁関係はなくとも、同じ屋根の下、両親に愛されて育った家族であることには変わりありません。
それぞれに最愛の人を見つけた二人は、すでに信頼関係で結ばれていることでしょう。
このお話から読んでくださった方で、この二人の行方を知りたい方は、以下の作品をお読みください。
まずは『ライオン男子とハムちゃん主任』です。
こちらは兄である獅子ヶ谷徹が、大学を卒業して就職したところから始まります。
あいかわらずのモテ男だった大学時代。
本気で人を愛したことがないまま、女性に不自由のない生活を送ってきた獅子ヶ谷が初めて惚れた相手、浜村大輝との物語です。
そして作中に、弟である獅子ヶ谷要がインターンとして会社にやってきます。
高校卒業以来の再会をした兄弟ですが、兄を慕っていた弟は、兄を憎む弟に変貌していて、
兄の大切な、浜村大輝を奪おうとします。その行方はいかに?
その後は『花咲く瞬間(とき)まであと少し』をお読みいただければ、その後の獅子ヶ谷要がどうなったのか、わかります。
こちらは会社員になった要が浜村大輝の部下として、孤軍奮闘する話です。
そしてガテン系男子の森中純太郎と出会います。
さらに、こちらの続きは『その花は咲いていた』で読むことができます。
興味がありましたら、この世界の住民のこと、もっと知っていただけると嬉しいです。
『その愛に堕ちて咲け』……要を献身的に支えた親友、和田拓海の話
『うさぎが追いし、オオカミ様』…浜村の会社でデザイン部で働く黒川一狼の話
『甘い男』…浜村の会社の顧客である寅山羊羹社長寅山喜之助の話
時々、読み返しては、私も彼らに元気をもらっています。
今もなお、彼らはどこかでそれぞれの愛しい人と仲良く暮らしていることでしょう。
これからもみなさまに愛されるお話を書いていこうと思っております。
今後ともよろしくお願いします。
春日すもも
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