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「えっと…」 「…わかったよ」 私が困っていると分かってくれたのか、白崎さんは絆創膏を自分のポケットに入れた。 お会計を終えた後、帰るのかと思いきや白崎さんはふと立ち止まりこちらをじっと見てきた。 「?あの、何か…」 中身を覗き込み、ガサ、と袋が擦れる音がする。 「…急にリボンお願いしちゃって悪かったね。でもすごく綺麗にラッピングしてくれた。ありがとう」 「あ、いえ。恐れ入ります…」 なんだなんだ、その笑顔は。反則じゃありませんか。
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