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「いらっしゃいませ」 低い声のマスターに軽く会釈をして店内を進む。結局入ってしまった。 レトロな雰囲気に流れるジャズが気分を上げてくれる。私は奥のカウンター席に浅く腰掛けた。初めて一人でバーに来ちゃった。 「マスター。この人、今日買ったお菓子の店員さん」 白崎さんが私の紹介をしてくれた。それを聞いたマスターは私に頭を軽く下げた。 「それはそれは、素敵なお品物をご用意いただきありがとうございました」
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