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痛っ…くない
あれ?ここは…
「たかとー早く起きちゃって!朝ごはん冷めちゃうから!」
頭の右上に置いた目覚ましがとてつもなくうるさい音を出している。
しかし、それには全く気付かずに母親の声で起きた。
ああ、今日は月曜か。
これから学校に行かなければならない。
にしてもまだ寝れる時間じゃないか、もう一眠り。。。
「たかとー!まだー!?」
うるさい。
なんて声を出すんだ。これならもうパートを頑張るのを辞めて目覚まし時計に転職すればいい。
いや、そうしたら俺は母さんに給料を払わなければならないのか。それは困る。
朝食が4人分用意され、父親と妹は先に食べていた。
寡黙で新聞とにらめっこし、妹は食べながら目を瞑っている。小学4年なのに器用なやつだ。
何気なく父親の向かい側で妹のとなりの席に着く。
そして手を合わせ、いただきます。
乾いたご飯に端を伸ばした。
通学中、ふと何か疑問が残った。
今日は何気ない月曜日、いつも通りの朝。
なのに何か、何か忘れてる気がする。。。
「よっ!遅刻するぜたかと!」
元気な声のひさとと笑い合い、一緒に校門まで全速力で向かった!
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