俺の名前はアクマ。

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始業式。俺の高校2年がこれから始まる。この時は、まだ思いもしなかった。アイツと出会うことで運命が変わるなんてな……。 いつも通りの視線。いつも通りのトモとの会話。そこまでは、「いつも通り」だった。ここからが、日常じゃなくなる。 「おはようございます、あなたがアクマさんですか?」 「は?誰だ、お前……」 「ちょっ、アクマ。君本当に知らないの?!あの有名なレイさんだよっ!」 「知らねぇ」 トモに突っ込まれても、知らないものは知らない。仕方ないだろ。そんなに周りと関わりたくない……。 「そうですか、それは失礼しました。私はレイと言います」 「…………」 俺は黙ってソイツーーレイを(にら)む。コイツは色白だ。色素が薄い。ニコニコしているが、何考えてるか分かりにくい。トモに似てる。女でセーラー服を着ているというのは違うが……。 髪は肩に届くくらいで、カラーしてるのか茶髪だけれど薄い色。そんな()だ。
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