俺のガッコー生活

2/20
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/150ページ
「ふふ。アクマさんとは席お隣だから、まだ話せる……ね」 「…………」 そうだった。忘れてた。コイツとは席が隣同士だった。散らばった意味ねぇ……。ちなみに、トモの席は俺ら窓際と反対の廊下側(ろうかがわ)の端だ。(うらや)ましいな、おい。 頬杖(ほおづえ)をついて、俺はあさっての方角を見る。 「あの……私と話すのは、無理、かな?男の人の考え、よく分からないんですが」 あからさまに(しぼ)んだ口調に、俺はあわててアイツに向き直る。 「いや、別に……嫌じゃ、ねぇけど…………女のダチなんて居たことねぇから分からねぇんだよ」 「…………」 俺の言い分に声も出ないアイツ。照れ臭くて、恥ずかしいったら、ありゃしねぇ。熱くなった(ほお)を誤魔化すように、俺はアイツから視線を離した。
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!