俺の名前はアクマ。

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俺の後に教室に入ってくる生徒もいた。俺は時間は守る。不良(ヤンキー)じゃねえからな。見かけがそう見えるだけで……。 ーー髪染めてねぇのに、何で恐がられるんだよ……。 そして、同級生(みんな)が入り終わって(しばら)く。担任の先生が入ってきた。 「んじゃ~~HR始めるぞ。初めに、このクラスの委員長決めるぞ」 大きな欠伸(あくび)と目の下に大きな(くま)がある、寝癖がひでぇ男性教師だ。 ーーあんなのが先生で大丈夫なのか? 少し、ここの先生事情が気になるがそう呑気(のんき)に構えていられなくなるなんてな……。 「先生、学級委員はレイさんが良いと思います!」 そんな声が聞こえ、それに賛成する奴らがどんどん出てくる。 「だそうだが、お前はどうしたい?やってくれるか?」 「えーーと……良い、ですけど条件があります」 「何だ?」 「アクマさんと一緒に学級委員やるなら、受けます」 「はぁっ?!」 ぼんやりしてたら、とんでもないことを言い出しやがった。ふざけんなよ。てか、俺が学級委員なんてやるキャラに、見えてんのか。謎だ。
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