俺のバイト事情

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手早く着替えを済ませ、俺はマスターに厨房(ちゅうぼう)フロア(接客)か。それを聞きに行く。 正直、レイが来るからフロアには出たくない。何言われるか分かったもんじゃねえし、その……こっ恥ずかしい。 「え?フロアお願いするつもりだけど?」 「…………え」 マスターのその言葉に俺は固まる。 「え、あの、ちょっと待ってください。確かフロアにはナオ居ますよね?俺は(厨房)でも……」 「友達来てくれるんだし、話したいだろう?」 ということでよろしく、と手を挙げマスターは別の仕事に取り掛かり始めた。さすがに、もう話しかけられない。 ーー腹くくるしかねぇか……。 俺は重いため息を吐き出して店内へ出た。
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