俺のバイト事情

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「おい、ナオ。レイに何言いやがった?」 「先輩口悪いですよ~~。女同士積もる話もあるんですーー、ね?レイさん」 「う、うん……」 「レイ、無理してないか?コイツは空気読めないからな」 「ううん、そんなことないよ」 「そうか?」 「二人の世界広げてるとこ悪いんですけどーー、店先で立たせっぱですし、席案内しますよ~~先輩が」 俺かよっ、とナオにツッコんでレイを二人掛けの席に案内した。 俺は水とおしぼりを持って行き、注文を聞く。 「ご注文はお決まりですか?」 「え、えっとまだ決まってないので……」 「かしこまりました。お決まりになりましたら、お呼びください」 「は、はい……」 「アクマ先輩って天然タラシだったんだ……」 ナオが俺たちを見て何か言ったが、俺には届かなかった。
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