26人が本棚に入れています
本棚に追加
「おまっ……思いっきり殴るなよ!」
「え~~?殴れとしか言われてなかったし」
「加減を知れよっ!」
トモに頬をグーで殴られた俺は、その痛みでここは現実だと思い知らされた。
「というわけで、アクマさんに焼きそば作るのと接客のリーダーで皆さん良いですか?」
「「「「はーーい」」」」
「勝手に話進めんなよ、レイ!」
トモとレイ二人の言動に惑わされまくって、持っていたチョークが折れる。
「アクマさん、チョーク落ちたよ。はい、どうぞ」
「あ、わりぃわりぃ……じゃなくて!」
「だって、アクマさんなら絶対美味しい焼きそば作ってくれるし、接客もバイト姿見たら丁寧だもん。ダメ……かな?」
「…………」
そんなキラキラした目で見ないでくれ。そんな表情 されたら、俺はーー。
「………………分かったよ」
頼み聞くしかねぇだろうが……。
最初のコメントを投稿しよう!