俺は何故か学級委員。

2/9
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/150ページ
「それでだ、早速君たちにお願いがある」 「何ですか、先生?」 「他の委員を決めて欲しい。以上だ、私は眠いから寝る」 おい、ずいぶん勝手だな。教師だろ。その態度は先生として、どうなんだよ……。ん?俺の口が悪いって?それはもとからだろ。 「では、早速委員を決めていきます。アクマさん、黒板お願いします」 「……分かった」 大きなため息をして心を整え、チョーク片手に黒板へ近寄った。 「始めましょう。まずはーー」 正直、驚いた。賢そうだとは思ったが、コイツ(レイ)は話が上手い。聞き方も上手いし丁寧だから、角がたたない。俺の話し方とは正反対だ。 「アクマさん、どうかしましたか?」 「いや……別に。何でもない」 コイツと俺は住んでる世界が違う。コイツが太陽なら俺は月。そんな風な全く反対の物だろう……。それに寂しさを覚えたのは何でだろうな……。
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!