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「それでだ、早速君たちにお願いがある」
「何ですか、先生?」
「他の委員を決めて欲しい。以上だ、私は眠いから寝る」
おい、ずいぶん勝手だな。教師だろ。その態度は先生として、どうなんだよ……。ん?俺の口が悪いって?それはもとからだろ。
「では、早速委員を決めていきます。アクマさん、黒板お願いします」
「……分かった」
大きなため息をして心を整え、チョーク片手に黒板へ近寄った。
「始めましょう。まずはーー」
正直、驚いた。賢そうだとは思ったが、コイツは話が上手い。聞き方も上手いし丁寧だから、角がたたない。俺の話し方とは正反対だ。
「アクマさん、どうかしましたか?」
「いや……別に。何でもない」
コイツと俺は住んでる世界が違う。コイツが太陽なら俺は月。そんな風な全く反対の物だろう……。それに寂しさを覚えたのは何でだろうな……。
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