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俺は教室に入り、自分の席に座る。すると俺の肩を誰かがたたいた。
ーーもしかして、レイか……っ?
「おはよーー、アクマ。今度こそ仲直りできた?」
「トモかよ…………」
相手がトモだと分かると、俺の肩はすとんと落ちた。
「その言い方だとまだなの?長過ぎない?」
「ひだっ、ひだいぞっ。トモ!」
トモはニコニコしながら、俺の頬を遠慮なく引っ張る。かなり痛い。
「流石にメッセージくらいは送ったよね?」
「お……送った送ったっ。既読スルーされてるがなっ!」
トモは俺の頬からぱっと手を離し、俺はそそくさトモと距離を取ってから早口で弁解する。
これが証拠だ、とレイとのトーク画面をトモに見せた。
「天然タラシめ……」
俺はトモの言ったことが理解できなかった。
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