24人が本棚に入れています
本棚に追加
/151ページ
俺はアイツと、ダチになりたい。
トモの言葉が嫌に耳に残って、俺は何度も何度も考えてみた。そうして、出た答えは、シンプルなもの。
「俺はアイツに興味がある」
初めは何となく気になるだったが、今ハッキリと分かった。ようやく、頭のモヤが晴れた感じだ。そうしたら、俺の狭かった世界が少し広がった。
アイツは恐がりだ。臆病だ。だが、それを人前に見せねぇようにいつも笑ってる。強い奴だ。だが、それに反してメチャクチャ脆くて。だから、俺の中で引っ掛かって。放っておけなかったんだ。
全く……自分でも面倒な奴らを気にするなんて、厄介だ。そう、思う。けどな、ここから俺は止まっていた歯車が動き始めたのを感じたんだ。
最初のコメントを投稿しよう!