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準太はジョンと別れたくなかったので、ジョンを連れて家出することにしました。リュックにお菓子とドッグフードをたくさん入れて、ママたちが見ていない時にそっとジョンを連れて、近くの公園へ行きました。そこの公園で日が暮れるまで遊んでいました。しかし、ママたちに見つかって連れ戻されてしまいました。パパからもママからもたくさん怒られたうえ、罰としてその日はジョンとは離れ離れで寝ることになりました。
準太は一人寂しく眠りました。
次の日幼稚園から帰ってくると、ジョンは玄関に駆け寄ってきませんでした。いつもなら、準太が家に入るとジョンが駆け寄ってくるのです。おかしいと思った準太は家の中を探しました。しかし、ジョンはどこにもいませんでした。
ママに聞くとママはジョンはもういないと言いました。
ジョンは準太が幼稚園に行っている間に新しい家族の元へ行ってしまったのでした。準太はジョンとさよならも言えずに別れてしまったことがショックでした。
準太は泣きました。お菓子の時間も夕ご飯の時間も何も食べすに泣きました。夜になっても準太は寝ずに泣きました。
泣いて泣いて涙が出なくなっても泣きました。
準太は悲しくて悲しくてしかたがありませんでした。あまりにも悲しすぎて泣いても泣いても涙が止まりませんでした。準太は夕食も食べずに泣きつづけました。ずっと泣きつづけていたので最後は疲れて眠ってしまいました。
その日の夜、準太は夢の中でジョンと会った気がしました。ジョンは準太にさようならと言っていました。
準太が目を覚ましたときにはもう朝でした。
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