0人が本棚に入れています
本棚に追加
に疲れてしまい。アイリストの技術を習得後、酒池肉林の職場と縁切りして、今の女所帯に落ち着いている。「ねぇ!山本さんは占いとか興味ないの?」先程占い師の連絡先を聞いたネイリストの小川が私に話をふってきた。私は女女した小川が苦手だ。なんだか会話も適当にかわせなくて炎上させてしまう事がある。炎上とは、私の苦手な女子話に火をつけてしまう事で、今まさに飛び火がついたので鎮火しなきゃいけない状況。「んー、スピリチュアルは信じてるし嫌いじゃないよ、学生の時に自分でタロットしたりしてたし…でもなんか、とくにお金払って占いとかはした事ないし、信用してお金払うのって見えない価値を買うんだよね…難しいよね。」小川の表情が生き生きとして来たのがわからなかったわけでもないが、私は喋り過ぎたようだ。飛び火見事炎上。「えーじゃあ山本さんも、占いとか出来たんだぁ…占いとかよりも私前世に興味があるんだよねー、輪廻転生とか、
山本さんタロットとかしてたんだったら霊感とかあるんじゃない?前世とか感じたりするんじゃない?守護霊とかわかる?私さぁそういうの知りたいんだよね…そこから今の彼氏との関連性とかこれからの方向性とか決めて行きたいなぁとかおもってたんだけど…あのお客さんどう思う?一時間5000円で、交通費は別みたいなんだけど…」フサフサなマツエクとカラコンを付けた目をパチクリさせて話す小川には勿論言わないが、私おぼろげだけど自分の前世がみえる。断片的な映像が幾つも重なりあったり、それがつながる時と繋がらない時があるし、時代背景もまちまちだったりするので、もしかすると一人分の一生じゃないのかなぁと感じるから小川の言う輪廻転生はあるのだろう。少なくても自分の事だけは何となくわかってる…が、そんな事ここで小川になど話したら明日の朝まで捕まるので。「残念!私霊感とか無いと思うよ…なんかさ…そういうのって自分で信じられる
最初のコメントを投稿しよう!