前世からの逆算

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かどうかだからなんか怪しければ辞めた方が良いんじゃない?彼氏さんともさぁ前世からやたら繋がっているから良いとも限らないとおもうよ。」小川は又盛りすぎの目をパチクリした。「やっぱりなんか詳しくない?山本さんなんか信仰してたっけ?」小川そう来るか…「無宗教だよ…詳しいとかじゃ無くてなんかそう思ったのよ、まぁ占いの相場はわからないけど気になるなら行ってみたら?今日会ったのもなにかの縁じゃない?」…「やっぱり?なんかさぁ?縁って、あるよねん連絡してみてもらおぅ。山本さんにも結果報告するね!」あ…結局同調が欲しいだけだったのね。女はたいがいがそうだけど、相談する時はその相談事の結論が出てて誰かにその結論を正しいと言って欲しいだけ…話をしてすぐにイイネ?した長谷川はそれをわかりきっていた。 …まだまだ私は女所帯に浸かれて居ない…その時はそれだけが心と頭に突き刺さった。 8月のお盆で暑い日になった。ネイリストの長谷川は帰省するので夏休みを取っている。もともとネイルサロンから始まった私の職場はやはりネイルの需要が高いのでネイリストは二人でアイリストは私一人だから、長谷川が夏休み中5日間苦手な小川と朝から晩まで二人でお仕事なのだ…今二人きり4日目しかも二人共午後の予約が無い。「ねーねー山本さ?ん午後予約ないからさぁーマツエクリタッチして欲しいんだけど良い?」「え?まだ1週間位大丈夫だよ」1週間どころかまだまつ毛はフサフサしてるし、そんなに頻繁に施術したらまつ毛が傷むのは小川も十分わかっているのに…さては何かイベントがあって少しでも目ん?ひんむいて行きたいのだな。「今日さぁ、お医者さんと合コンなんだぁ?可愛くして行きたいのぉ、今日付けたらしばらくお休みするつもりだからさぁ、ね?」やっぱり…「私は別によいけど、合コンなんて行って彼氏大丈夫なの?」…マシンガントーク     
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