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「ありがとう?ちょっと寝ちゃった~あ!盛りすぎじゃなくて良い感じだ…あれ?山本さん顔色悪くない?大丈夫?」小川が何か言っていたけどもはや私にの耳は何もききとら無かった。「あのさ、前世占いの人の連絡先教えて下さい。」「え?」鳩が豆鉄砲食らった顔でえ?って聞き返した小川は私の形相に驚き直ぐ様スマホを取り出し占い師の連絡先を添付したラインメッセージを送ってきた。「な、なんか山本さん顔色わるいし、顔怖いし、どうしたの?占い行くの?」頭と心がミシミシ痛んでいた。「ちょっと頭痛いんだ、10分位休んでよいかな?」小川の返事を聞く前に私はバックルームの椅子に座って深呼吸した。水を飲んだ。占い師にメールをした。明らかに午前中までの自分とは違う開眼してしまった自分を受け止めた。10分キッカリでバックルームから戻った私をみて小川は緊張してるのか、何時ものようななれなれしく寄って来なかった。「小川さん、お昼ごはん
どうぞ、頭痛治ったから大丈夫ですよ。ネイルの予約は一時間後以降で入れておくから…ちなみに今日の合コン何時からなの?定時上がりで大丈夫なの?」「定時で大丈夫です。…じゃあ一時間休んで来ます…」小川はそそくさと店を出た。ふと自分のスマホをみたら早々と占い師から連絡が入っていた。(こんにちはご連絡ありがとうございました。小川さんのサロンのアイリストさんですよね?何度かお顔お見受けさせて頂いておりますので待ち合わせは簡単かと思います。私本日は時間が取れますのでお仕事終わりの時間に駅前のカフェでお目にかかるのはいかがですか?)出来るだけ早くお願いしたい…かなりわがままいったのにあっさり今日占い師に会える事になった。勿論占いをしてもらうつもりは無いので占い目的では無いと言う事も占い師には伝えたのに、特に何の疑問ももってていないのだろうか?何かこうなる事自体が占い師の意図だった感じすらするし、全て信じら
れない様な展開なのに、不思議と怖いとも感じていない自分が少し怖かった。
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