前世からの逆算

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前世からの逆算

梅雨が明けてすっかり夏らしくなった日だった。「なんか、さっきのお客さんさぁ前世がみれて、占いしてるんだって?。私連絡先聞いたから今度みてもらおうかなぁ…」小川は甘ったるい声で話しだした。「えーそうなんですか?なんかそんな感じにみえない人でしたよね。前世とかって霊視なんかより信用出来る感じがするな…」本気で思っているかはわからないが長谷川は優等生にかわしていた。ソコは私の職場で、そんな話題で色めき立っていた。まつ毛エクステとネイルが一緒になっているサロン…客も従業員も女しかいないここが私の職場だ。今はマツエクのアイリストとして働いている私だが、以前は普通の美容室で美容師をしていた。美容師が嫌になった訳ではない、何故だか働いたサロン数件には、ことごとく手の早い種馬男性スタッフや肉食女子がいて店の中は姉妹兄弟状態だったり、男女の別れる切れるで雰囲気が乱れていて、程々人間関係と言うよりは男女の縺れ     
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