ボクとご主人様②

8/11
前へ
/38ページ
次へ
翌日。二日後の朝を迎え、ボクは抵抗感をもちながらも、昨日から着ているアウディ自作のメイド服に腕を通した。 昨日の夜、アウディに『お仕置き』として、身体を求められたというのに、今は無邪気な寝顔でスース―と寝息を立てている。 その可愛い寝顔を見ていると、昨日の積極的な態度と別人に思えてきて、少し拗ねてしまう。 (まったく、無邪気な顔で眠っちゃって…。昨日は、あんなにボクにエッチな事したくせに…。) 悪戯したくなって、ボクは寝息を立てるアウディの耳元にフッと息を立てた。 「…ん、」 少し反応して、またもとの寝顔に戻る。 「ふふっ…。」 ボクは少し得意げになって、アウディの口元に軽くキスをした。 唇を離した時だった。 グイッと後頭部から押さえつけられるように顔を引き付けられ、強めにアウディの口元にボクの唇が重なり、口の中をしゃぶられた。 いきなりのことでびっくりしながら、アウディの舌を受け止めていると、口が離された。 「…おはよう。可愛い起こし方だね。」 アウディが得意げな表情で微笑みながら、ボクを見ていた。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

148人が本棚に入れています
本棚に追加