ボクとご主人様①

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「お誕生日おめでとう。君に秘密にしていてごめんね。不安にさせてしまって。」 ボクは思わず涙を流してしまった。 「アウディ~~~っ!ごめんなさい!!」 思わずアウディに抱きついてしまった。 「ぼく、ボク全然知らなくて、アウディにひどいことしてしまって!!」 「何も言わなかった僕も悪かったよ。泣くほど気にしなくていいよ。」 アウディに頭を優しく撫でられた。 自分で自分が情けなく感じた。 「アウディが気にしなくても、ボクが気になるの!!アウディの言う事、何でも聞くからっ!!」 「…そう言われてもな、ん?今、君なんて…?」 「…?だ、だから何でも言う事聞くって…。」 「………そう、何でも聞くんだ?ふーん……」 アウディはボクをさっきより力強く抱きしめながら、含み笑いを浮かべてボクを見つめた。 「アウディ?どうしたの?」 ボクはこの時まだ知らなかった。 ボクが何気なく言った言葉から、あんなことになってしまうなんて。 この時はまだ思いもよらなかったのだ。
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